はるか昔、まだ八戸の沖防とかに渡れた時代。
そのころはロックフィッシュを狙うことが多く、専用ロッドや大量のフック、ワーム、シンカーを所有していました。
また、その頃はまだ体力もあったので、磯ロックも嗜むくらいにはハマっていました。
ただ、その後さまざまなジャンルの釣りに手を出していくうちにロックフィッシュに対する考え方が大きく変わり、ここ最近はまったく狙わなくなりました。
むしろ避けてるまであります。
今回の記事では、私がなぜロックフィッシュを狙わなくなったか説明します。
お財布に優しくない
ロッドやリールといった初期投資、イニシャルコストはほかの釣りと大して変わりませんが、ランニングコストが非常に高くつくのがロックフィッシュゲームの欠点。
やはり、消耗品の多さとライフサイクルの短さが致命的です。
基本、ワーム、フック、シンカー、ジグヘッド、ラインどれも使い捨て。使い回しできるものといえば、奇跡的にロストを免れたタングステン・ブラスシンカーぐらい。ラインもストラクチャーと擦れてすぐボロボロになります。
しかも、あえて根回りを攻めるので物凄い勢いで仕掛けをロストしていきます。
ポイントによっては一日で二桁ロストなんてことも・・・。（ワイが下手なのもありますが）
単価の高いワームやタングステンシンカーを使ったとしたら、1ロストだけで約400～500円。
考えただけで恐ろしいですわ・・・。
「いかにコストを掛けずに釣りを楽しむか」
を信条としている私的には、ロックフィッシュはその対極に位置する釣りなわけです。
逆に釣行頻度が多いサーフの釣りですと、アホなキャストミスや大物にブチ切られない限り仕掛けのロストは無いので、10釣行以上ロスト無しということなんてザラ。（まぁ、大物に切られるといっても、ラインメンテ、ドラグ調整をしっかりしていれば、PE1号でも60cm以上の青物や鮭も普通にキャッチできます。）
ルアーなんて100均のマニキュアでいくらでもリメイクできるし、メインラインも砂に擦れないようピックアップに気を付ければ、200m PEラインの上下巻き替えだけでかなり長く使えます。
割と頻繁に換えるものといえば、針先が甘くなったフックや劣化したリーダー、スナップぐらい。
ランニングコストだけなら半年で1万円あれば余裕でお釣りが出ます。
そう考えるとロックフィッシュゲームのコスパの悪さが際立ちます。
環境に優しくない
コストが掛かるのもロックフィッシュを敬遠する理由ですが、それ以上の一番の理由はコレ。
ずばりゴミ問題です。
個人的には釣りにおける一番のギルティはゴミ問題だと思っています。
もちろんこれには仕掛けのロストも含みます。
立ち入り禁止区域への不法侵入も問題っちゃ問題ですが、これはあくまで人間世界だけの話。自然にはさほど悪さをしていません。
ですが、ゴミ問題となると話は別。
多くのメディアやその道のプロが「ロックフィッシュはロストがつきもの」と言ってる通り、ロックフィッシュゲームは住処であるストラクチャー周りを重点的に攻めるので、仕掛けのロストは避けて通れません。
ただ、その行為は故意に魚たちの住処にゴミを捨て、自然環境を荒らすという行為そのもの。ぶっちゃけ、釣り場にゴミを放置する輩とやってることはさほど変わりません。
シンカーが有毒な鉛ならなお悪し。
「ゴミ持ち帰りましょう」、「ライジャケ着ましょう」、「立ち入り禁止区域には入らないようにしましょう」、「個体数維持のためリリースしましょう」
みたいな発言、啓発活動を行っておきながら、
「〇投で×個ルアーをロストしました」、「大物掛けてラインブレイクしました」
と平気で報告してる人たちを見ると、色々な意味でいたたまれない気持ちになります。
住処にゴミを捨て続け、ラインをぶった切る優秀な遺伝子を持った個体にはラインごと仕掛けを装備させるトラップ付き。
考えれば考えるほど害悪ムーブすぎますｗｗｗ
そんな残酷な行為、とてもじゃないけど今の僕にはできません。
ロックフィッシュゲームは魅力もあるけど・・・
そのゲーム性の高さ、独特のトルクのある引きなどロックフィッシュゲームも当然魅力はあります。
ただ、そこまでして狙いたいかと聞かれると、正直「う～ん・・・」って感じです。
ゲーム性を求めるならエリアトラウトでも良いですし、大型魚の入ってるポンドなら4lb前後のラインで1m近いイトウとファイト出来るというスリルも味わえます。
また、しっかり管理されているポンドなら定期的に清掃してるのでゴミ問題も無し。ちょっとコストはかかるけど、持ち帰りのサイズ如何によっては全然ペイできるレベル。
あれ？もしかして・・・エリアトラウト最強？（笑）
他にも、単純にファイトを楽しみたいなら青物、鮭でも十分。
結局、お財布や環境に負荷を掛けてまでロックフィッシュを狙う理由が見当たらないんですよねぇ・・・。
ま、人それぞれ考えがあると思うので、個人の戯言だと思ってください。
プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する Kindle版
